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鍵盤が弾けるようになりたかった迷走記

ピアノ(キーボード)が弾けるようになりたい

楽器経験のない方は誰でもこう思ったことが一度はあるんじゃないでしょうか。

自分もそうです。このままあこがれてるだけで人生終わってしまうのかな、でも練習はツライしなぁ・・・

なんて考えてるうちに忘れてしまうことを繰り返してました。

 

再挑戦の機会をコロナが持ってきた?

最近は外に出にくくなって、インドア系のいい趣味は何かないか?と探している方が増えましたよね。

音楽系の情報を探しているとYoutubeDTMで作曲をはじめてみようといった趣旨の作曲系チュートリアル動画なんかがよくオススメに上がってきます。

 

作曲に関しては過去に無料のDAWMIDI鍵盤を用意してやってみたことがありますが、これが楽器経験なしだとまるで太刀打ちできない。

口ではラクに歌える単音のメロディもピアノロールの上では満足に再現できませんでした。

自分には無理なんだ…と絶望して数年間ほったらかしにしていました。

この動画を見たことを機にもう一度挑戦したい気持ちが沸いてきました。

作曲には楽器が必要?

鍵盤かギターが弾けた方が圧倒的に有利に決まってるだろ!という人と、いや楽器経験がなくても作曲はできる!と力説する人がいるんですが、これはまぁ…作りたいジャンルにもよるよね。しかし、当時はジャンルって何?状態だったのでそんなことわかるわけもなく。

楽譜を買ってみたが…

DTM再挑戦をしてみましたが、ぼくの場合鍵盤でコードを鳴らさないとそもそもの着想が沸いてこなかったのでやはり鍵盤は弾けたほうが強いと思い、子供用のバイエル楽譜を買ってにらめっこしたりしましたが、ほとんど続きませんでした。

 

だって僕は譜面が読みたいわけじゃないし、よく知らない童謡みたいな曲が弾きたいわけじゃないんだもん!というワガママでこの方法は失敗しました。

 

MIDI鍵盤の上で延々とハノンのあれを繰り返す

両手でドレミファソファミレ ドミファソラソファミ…とだんだん上がってから下がってくるやつ。

ふむ。たしかにぼくのようなシロウトにも覚えやすい部類。

指のトレーニングには適しているらしいですが、機械的でつまらない…

 

しかし、ピアノ初心者チュートリアル!みたいな動画をみたら12種類全ての調でこのトレーニングやりましょうとか、なんだろう。

 

たしかに初心者に寄り添うような発言は見てとれるのですが、それでも昔からピアノやってる人はそもそもの土台というか目線というか、見えている世界がずいぶん違うんだろうんだなあと思いました。

「ぇ?いくらなんでもこれくらい押さえられるでしょ?指を置くだけなのになんでできないの(大真面目)」みたいな。

 

単刀直入に言えば、「必死すぎて12種類もインプットしてる余裕ないわ!」というのが率直な感想。

キーって何?状態の人ができるのはせいぜいドとラから始まる白鍵オンリーのやつだけですぜ、兄貴ぃ。

 

トランスポーズ(移調機能)を見つける

なになに?「なんと、このボタンを押せば1種類の指使いで12種類すべてのパターンが弾けてしまうんです!」

 

おお~、なんかすごそう。たしかに、このボタンでキーを合わせればだいたいの曲がドレミファソラシドかラシドレミファソラでぴったり合っている気がする。

 

コード進行を学ぶ

学ぶといったって、こんなのが一朝一夕で身につくわけないんだよ!

しかし1つだけわかったことがあった…それは

音楽理論ちゅうもんは鍵盤を実際に押さえて和音を鳴らしながら脳内で一致させていかなきゃあんまり意味がないということ。

 

正確には脳内情報としてインプットされはするが鍵盤へのアウトプットを行わないと、じゃあ実際にこのキーではどことどことどこの鍵盤を同時に鳴らせばその響きが生まれるのか?とか、自分が次に出したいと思った和音は鍵盤上のどこにあるのか?みたいな情報に結びつかず、宝の持ち腐れみたいな状態になってしまう。

 

これに気付いたのは、コード理論について調べ始めてから1年以上経ってからでした。気に入ったアニソンの耳コピを鍵盤を使って1コーラス分がんばって左手ベース右手で和音+メロみたいな感じで覚えてみたのがきっかけ。

 

コード弾きも甘くなかった

とはいえ慣れない鍵盤をいざ弾こうと思っても、簡単な三和音のコードすら指がピクピクしてまともに押さえられないよ。

 

生まれたての小鹿の足のようなフォームで、牛歩のような動きでコードを押さえる自分。この時あまりのミジメさに「はぁ、なにやってるんだろ…」という心が浮かばなかったといえばウソになる。

 

まずはI~Ⅶまでのダイアトニックコードを順番にサッと押さえられるようにしようと思ったものの、この和音はどういう時に鳴ってて役割的にはこういうポジションで、次はどういう和音に繋がることが多くてとかの前情報ゼロでただ押さえる練習をしても、実際に自分の作曲に取り入れようと思った時に「…?」となってうまくいかなかった。

 

鍵盤を満足に弾けるようになりたいと強く思ったのは、この辺りで長いこと詰まっていたのが大きい。

 

クラシック曲みたいななんかスゴイやつも欲を言えば弾けるようになりたいけどこの際それは出来なくていい、円滑な作曲のためにコードと単音のメロディを同時に考えて出力できる状態をつくりたいというのがこの時考えていたことでした。

 

(多分)いい意味で諦めた

そんな自分に必要なことはなんなのかとしばらく考えた結果、まず「楽器未経験者はアウトプット能力が低い」この残酷な事実を受け入れることにした。

 

ぼくは自分をカイリューだと思っていたコイキングだったのだ。(唐突なポケモン

Lvが低いことを自覚せずいきなりミュウツーを捕まえようとすればうまくいかないのは当然。

ミュウツーを捕まえるために必要な工程を細かく分解していくと、いま必要なのは…その辺の草むらでコラッタやポッポを倒すことや。あぁそうか。

 

そもそも作曲法が理論がの前に自分は…このプルプル震えてる小鹿の足モードを脱出することが先決なのではないか。そう思ったぼくは、指が満足に鍵盤を押さえられるようになるまでいろいろなトレーニングを試してみることにした。

 

次回、両利きになりたい音ゲー編につづく。