【DJMAX】音楽初心者向け 付点音符のリズム
今日は、初心者の方が躓きがちな付点音符のリズムについて解説しましょう。
まずは、こちらの動画の1:52~をご覧ください。
動画内の1フレーズを切り取った画像です。
最初にいきなり質問ですが、この譜面は何の音を担当しているのかわかりますか?
別に、なんの楽器の音かはわからなくても問題ありません。この音を演奏してるなというのがわかれば大丈夫です。
正解は、ミョンミョンとうねっているシンセサイザーの音です。
この音を叩いているというのがわからないままこの先を読んでもちんぷんかんぷんだと思うので、もしわからない場合、目と耳の情報が一致するまでチェックしてください。
では次に、上の画像には小節線が2本見えていますね。ということは
右の鍵盤から次の右の鍵盤までの間は1小節ということになりますよね。
この曲は変拍子ではないので、基本の4拍子、1・2・3・4のルールに沿いつつも、付点音符を使った譜割を混ぜているフレーズというわけです。
ご覧の通り右の鍵盤は小節線と横軸が一致していて、1・2・3・4=タン・(タン)・(タン)・(タン)というように小節の1拍目(頭)だけを演奏しているものです。2拍目3拍目4拍目は自分で演奏こそしないものの、そこに4つ打ちのリズムは確かに存在しているのです。
それでは本題に入りましょう。
この小節の中でどれが付点音符だと思いますか?
左の音符全部?真ん中3つ?右も?
正解は…
左列下から数えて4つの音符が付点音符です。
右の鍵盤から左の鍵盤へ移動する時と、左の鍵盤から右の鍵盤へ移動する時は普通の8分音符です。
簡単に言えば、この小節は頭と終わりだけが早く、中間はポーンポーンと間延びしたフレーズということです。
そして大事なのはココです。ここの1小節に書いてある数字をすべて足してみて下さい。
1+1.5+1.5+1.5+1.5+1=8 ですよね。
4拍子の8分刻みは、1小節の間にタ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タと、上の画像でいえば1の長さが8回繰り返されるリズムでしたよね。
この場合も当然、1+1+1+1+1+1+1+1=8ですよね。
つまりどちらも、譜割は違えど1小節の中でぴったり完結しているフレーズなんです。
こういう仕組みなので次の小節に入っても同じリズムを繰り返して4拍子を維持し続けることができています。
このフレーズが、なぜかリズムがずれて変拍子のように感じるというのはきっと、長さ1と1.5、8分音符と付点8分音符の感覚がまだ掴めていないから、といえるでしょう。
もしもこれがぴったり完結せずに字余り・字足らずのような状態になると変拍子という話が出てくるのですが、これは説明するのややこしいのでまたそのうち。
でもこれ、初心者のうちは身につかないのも仕方ないことです。
後から否が応でも覚えさせられる左右別リズムの混合フレーズが出てくるので、その時に覚えたという人が多いのではないかと思います。
まさにこういうやつ。さっきの画像の右レーン、1・2・3・4の2・3・4にも譜面が配置されているパターンです。
これをスラスラと演奏するには、前にも言ったリズムを擬音で覚えるということが必要になってきます。そのまま目の情報だけで叩こうとしても、かなり難しいはずです。
右がツ、左がタ、同時押しはダで表現するとこのフレーズには
ツッター、ツタッ、ダー、タツッ、タ のような擬音を当て嵌めることができます。
このフレーズを満足に演奏できるようになった時にはじめて、ああ、あのフレーズってこれの左部分だけやってるヤツだったんだということがわかって、付点音符の感覚が掴めたという人も結構いると思います。
まだ先の話かもしれませんが、きっと覚えておいても損にはならないでしょう。